★Latchkey　Child★

わかんない。

抱きしめられた。

いつもどおりの展開。

ベッドがきしむ。

「おれのことスキ？」

いつも聞いてくる。

「わかんないっ♪」

テレながら、でも本当にわかんないから答えてしまった。

「かわいいなぁ～」

おでこのキス・・・。

スキ・・・でも、本当にわかんないの。

あなたをスキなのか・・・。

わからないまま、カラダだけが反応してる。

あぁ、また今夜もカラダだけが・・・カラダだけが快楽得てる。

なにもいえない。

スキなのかすらわかんない。

おねがい・・・誰か助けて。

目に見えないモノは、ココロの目でしか見えないんだよ。

きっと、貴方は目で見てないんだよね。

ワタシを。

もうわかんない。

わかんない。

誰がワタシを必要としてくれているのか。

きしんだベットが、かわいそうだった。

シャワーを浴びた貴方の顔がまともに見れなかった。

一緒にお風呂に入れなかった。

ワタシを見てくれない人とは一緒にいてもつまんない。

かなしくなる、さびしくなる。泣きたくなる。

そのまんまのワタシを見て欲しいの。

あなたにだけは・・・。

もう、せかいがわかんないよ・・・・・・。